子供のころ、自分の持ち物には名前を書くように教わりました。なくしたら大変だからという理由ですが、大人になってからはどうでしょう。さすがに鉛筆や消しゴムには名前を書きませんが、もしも大切な家や土地が誰かに盗まれてしまったらどうしますか。
そんなことを避けるために、じつは家や土地には名前が書いてあるのです。表札のことではありません。表札を付けかえたら自分のものにできるというのでは困ってしまいます。
家や土地の名前は「法務局」という役所にある「登記簿」というノートに書かれています。勝手に書きかえたりできないように役所に管理されているのです。
「おじいさんが亡くなったから家の名義を変えなくちゃ」といった話をよく聞きます。
これは登記簿に「所有者」として記載されている「Aさん(おじいさん)」という名前を「Bさん(Aさんの子)」に変更するということです。
登記簿を変更しなければならないケースは下記の場合が考えられます。